息子の進路決定
我が子が小学4年生になった頃のことです。お友達の中で私立中学受験に向けて塾通いを始める子がチラホラ出てきました。我が家でも進路について決断をしなければならない時期になりました。
私は、私立の中高一貫校のカリキュラムにとても魅力を感じていました。というか、公立中学の進度の遅さを知っていたので、公立には嫌気がさしていました。
英語について言えば、大切なことは高校へ先送りにして、薄っぺらい内容をわざわざ3年かけて学習します。中1の教科書内容など半年もあれば十分なはず。それをゆ~~~っくり1年かけて学ぶのです。
結果的に中高一貫の進学校と公立中学では、高校生になるまでに進度に1年分ほどの差ができてしまいます。これでは大学受験の時に支障が出ます。将来子供を難関国立大学に進ませたいと思っていた私は、できることなら公立中学には行かせたくありませんでした。できることなら・・・
けれども経済的に厳しかった我が家には、私立に行かせるという選択肢は無かったのです。
「お金がないから私立に行けない」というのは悔しいし、子供に申し訳ない!公立中学では絶対にダメなのか?と悩んでいた私を、ある本が救ってくれました。
それは「受験の神様」とも呼ばれる和田秀樹さんの「公立小中高から東大に入る本」でした。
和田秀樹さんによれば、中高一貫の名門校であっても教師の質やカリキュラムがとりたてて優れているわけではなく、親御さんの危機感から塾や予備校に頼っている家庭が多いそう。そして公立中学・高校に通わせても、数学と英語の先取りを中心とした学習法で東大に合格できるとのこと!
数学と英語の先取りで難関大学を目指す
和田秀樹さんの「公立小中高から東大に入る本」を読んで、「よし、この作戦で行こう!」と前向きな気持ちになりました。
この作戦とは、つまり、地元の公立中に進むけれど、数学と英語は先取りをして、高3の大学受験時には、私立中高一貫校のライバルと互角に競える学力をつけさせてあげるということです。
数学の先取り学習
具体的には、数学については、和田秀樹さんが著書の中で勧めている「チャート式」を利用しました。高校数学には一番簡単な「白チャート」を使いました。
私は数学が大の苦手で何の助けもできませんでしたが、チャート式の強みは解説が丁寧なこと。本人が数学が大好きだったこともあり、我が子には自学自習で進めてもらいました。
だいたいのペースは:
・小5の時:中1内容終了
・小6の時:中2内容終了
・中1の時:中3内容終了
・中2の時:高校数I・数A終了
・中3の時:高校受験勉強に専念
実際は中1内容よりも中2内容の方が、中2内容よりも中3内容の方が、と難易度が上がるにつれ、学習にかかる期間は長かったと思います。
この先取りによって、高校に入学した段階で、数Iと数Aは一応一通り終わっていました。結果的に当初の目標通り、私立の中高一貫校と同じくらいの進度となることができました。但し一通り終わったとはいえ、その時点ではもちろん演習量不足だったと思います。高校入学後に学校の授業進度に沿ってたっぷり問題演習をして、力をつけていったようです。
英語の先取り学習
英語については、私が教えました。何か目標があった方が励みになると思い、英検合格を目指して進めました。文法項目ごとに攻略していく方法で、長文読解などは手付かずでした。中学内容をやる時には、中学校では教えないが一緒に覚えてしまった方が効率が良いと思われる高校内容も最初から含めながら、学習しました。
だいたいの流れは:
・小5の時:中1~中2内容終了→英検5級&4級合格
・小6の時:中3内容終了→英検3級合格
・中1の時:高校初級内容→英検準2級合格
・中2の時:高校初級内容終了→英検2級合格
・中3の時:高校受験勉強に専念
ちなみに私は、あえて単語のスペルを覚えさせることはしませんでした。それは先取りをしたせいで、我が子が中学に入学後、学校の授業が退屈になり過ぎてはいけないと思ったからです。
スペルは書けませんでしたが、幼い頃から英語絵本の読み聞かせなどをしていましたので、息子は英語を「読む」(発音する)ことはできました。
単語のスペルは中学校の授業で覚えてもらいました。学校の授業は彼には簡単すぎたとは思います。しかしスペルを身に付けていなかったお陰で「学校でもちゃんとやろう」という気持ちは持ち続けてくれたようです。
公立中学校では一般的に、高校受験のために良い内申点を取ることも必要になります。しかし「英会話教室で小さい時から習っていて英語は得意だから授業はつまらない~~」とか「塾に行っているから学校の授業は不要だ~~」と生意気な態度でいるために内申点がダウンしてしまう生徒も多いのが事実です。先取りをさせる際には気をつけましょう。
先取り学習のメリット
数学と英語の先取りをしていたお陰だと思うのですが、高校入学後の数学と英語の出来は良かったです。そしてその後の本人の努力の成果もあって、無事に第一志望の東京工業大学に現役合格してくれました。(和田さんの本のように「東大」ではありませんでしたが‥‥)
和田秀樹さんの本にある通り、数学と英語さえ何とかしておけば、公立中高からでも、難関国立大学に合格できます!!!
先取り学習の方法
我が家の先取り学習の方法は、数学はチャート式で自学自習、英語は私が教える、というものでした。本人はかなり頑張りました!私もサポートに苦労しましたよ!
しかしあれから時代は進化しました(笑)
今なら、インターネット環境があれば、オンライン学習で誰でも手軽に先取り学習をすることができます。
学習内容的にもコスパ的にも最もおすすめなのは『スタディサプリ』。
勉強が嫌いで、なかなか机に向かいたがらない人に最もおすすめなのは、アニメの映像授業で学習へのハードルを下げている『すらら』です。
また、中学範囲だけなら、Z会タブレットコースを利用するというテもあります。Z会中学生タブレットコースは「オープンカリキュラム」。中1~中3範囲を自由に学習することができます。
さらに、通信教育でありながら個別サポートが欲しいというご家庭にはサブスタもおすすめです。自分の学年に関係なく、小4~中3の5教科について、精鋭講師陣の映像授業を好きなだけ視聴して、学習することができます。学校の授業1週間分にあたる内容を10分に凝縮している授業なので、効率よく先取りしていくことができます。しかも、学習アドバイザーが1人ひとりにあった学習計画表を作成してくれます。これによって「何をすればよいか分からない」ということがありません!
また、東進オンライン学校・中学部もおすすめします。東進オンライン学校・中学部では中1~3年の5教科全範囲を、東進選り抜きの講師陣による映像授業で学習できます。コスパもスタディサプリに続いて良いです!
ユニークなのは英語。ネイティブ&日本人のダブル講師が教えるという、通信教育の中では画期的なスタイル。リスニング・スピーキングにも力を入れたい方におすすめです。
また算数・数学だけについていえば、RISU算数(リス)もおすすめです。特に小学校数学をまず仕上げたいという人に、使い勝手が良いです。小学全範囲と中学1~2年中盤まで先取り学習することができます。
算数・数学については、スマイルゼミ小学生コースも利用できます。スマイルゼミ小学生コースは2022年4月に追加料金ナシで「コアトレ」というコンテンツが追加されました。「コアトレ」で小学全範囲~中学3年までの算数・数学の先取り学習ができます。
おまけ情報
2020年度の教育改革で大学入試が大きく変わりました。またそれを受けて、小学~高校までの学び方も変わりつつあります。
2020年教育改革で、今、日本中の学校や教育産業が揺れています。これからどう学んでいけばよいのか、家庭でも正しい情報を収集したいものです。
1つお勧めしたいのは、Z会への資料請求。入会資料と共に、役立つ情報誌がもらえます。Z会は東大に強いです。超難関大学合格に向けてどう学んでいけばよいのか、有益なヒントが得られますよ。
数学と英語を先取り学習で「何とかしておく」ことが、難関大学合格の秘訣です。公立小中高からでも大丈夫!!頑張ってください!!
先取り学習の方法についてさらに詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
コメント
ママンさま
当サイトへのご訪問、そしてコメントをどうもありがとうございました。当方の手違いで、大変長い間、コメントを頂いていたのを見落としておりました。誠に申し訳ございませんでした。お詫び申し上げます。
今頃になってしまい、もうお役に立てないかもしれませんが、一応返答させていただきますと、息子に英検については、英検に特化した勉強したわけではなく、英文法の学習を順を追って進めていき、その確認に英検を受けたという感じです。
但し英検本番前は過去問をさせました。特に並び替え問題などは慣れがが必要ですので、過去問で練習をさせました。
3級以上の二次試験の練習は私が相手をしたのですが、二次試験については過去問だけではネタが少なかったので、「予想問題集」のようなものを購入して使用しました。すみません、書籍名は覚えておりません。
お返事が大変遅くなり、申し訳ございませんでした。ご訪問ありがとうございました。
はじめまして。
最近こちらのサイトを見つけ「なるほど!」と思いながら拝見しております。
そこで、ひとつお聞きしたいことがあります。
英語についての質問です。
息子さんの英語学習で英検取得のスケジュールがありましたが
具体的にはどのようなことを意識されて勉強されてましたか。
それと、それぞれの段階(各級に向けて)で使用したおすすめの参考書などがあれば教えて頂きたいです。
お忙しいとは存じますが、ご回答頂ければ幸いです。