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長文読解・英作文オススメ勉強法【セレクトプラス英語構文】

大学受験参考書

「英語構文」暗記がおすすめ!

大学入試に向けた英語の勉強法の1つとして是非お勧めしたいことに、「英語構文の暗記」があります。英語構文の暗記は、長文読解英作文英文和訳文法問題などに対して、つまり英語入試問題全般にわたり、絶大な効果をもたらします。
ほとんどの高校生、大学受験生は少なくとも:
★英単語   ★英文法
の勉強はするでしょう。
さらに、
★英文解釈   ★長文読解
のトレーニングをする人も多いですよね。
どれも重要なことなので、もちろん取り組む必要がありますが、英語受験勉強のメニューに是非加えてほしいのが、「英語構文の暗記」です。
なぜ英語構文の「暗記」がオススメの勉強法かというと、英語は「理解」しただけでは役に立たないからです。どこかで「身に付ける」作業をしないと、使い物になりません。つまり、大学入試の得点に結びつきません。どんなに良い参考書や問題集を使おうとも、どんなに良い講義を予備校などで受けようとも、自分で重要事項を「覚え込む」という手間をかけないと、いつまでたっても力はつかないのです。
しかし「重要事項を覚えろ」と言われても、何をどこまで覚えていったらよいか、戸惑う受験生が多いと思います。
そこでオススメするのが、大学受験のための必要最低限の英語構文が網羅されている文英堂「セレクトプラス英語構文76」の利用です。「セレクトプラス英語構文76」掲載の「基本例文」160個+類似表現である「類例」66個=計226の例文を丸暗記してしまうのです。

そもそも「英語構文」とは?

英語構文とは、簡単に言うと、英文法を使って組み立てられる英文のことです。
それなら英文法だけを勉強すれば大丈夫ではないかと思うかもしれませんね。確かに英文法と英語構文の勉強は重複する部分がたくさんあります。
しかし英文法の重要ポイントは例文の中で覚えてこそ、つまり「構文」として文の作り方を丸暗記しておいてこそ、試験で使いこなせることが多いのです。
「英文法を勉強しているのに覚えられない!」
「英文法が身に付かない!」
「英文法は分かっているつもりだけれどテストで点が取れない!」
このように感じている人には特に、構文暗記をおすすめします。
いくつか例をあげましょう。
例えば「仮定法」を勉強するとき、どの参考書にも「if 節を用いない場合がある」というルールが書いてあります。でもそれを「なるほど」と理解しただけでは、試験中のいざという時に役に立ちません。どういう文章でそういうことが起こるのか、例文ごと丸暗記することによって、自分の引き出しにストックされ、必要な時に取り出して使うことができます。
「セレクトプラス英語構文76」では、「if 節を用いない仮定法」として:
<主語に if 節の意味が含まれている場合>
A clever student would understand what I mean.
(利口な学生であれば、私の言いたいことがわかるだろう)
<不定詞に if 節の意味が含まれている場合>
Your parents would be very happy to hear the news.
(この知らせを聞けば、あなたのご両親はとても喜ぶでしょうに)
<副詞(句)に if 節の意味が含まれる場合>
Without its tail, a dog would look funny.
(しっぽがなければ、犬は滑稽に見えるだろう)
という「基本例文」が挙げられています。
これらの例文を丸暗記しておくのです。例文暗記が、試験本番で、英語長文を正しく読み解くことができたり、和訳することができたり、英作文を書けることにつながっていきます
別の例を挙げましょう。
英文法に「倒置」という単元があります。倒置はよく入試の和訳問題に潜んでいることがあり、大学受験生にとって厄介な文法事項です。倒置を見抜くことができないと、受験生は見当違いな、めちゃくちゃな和訳をしてしまうことになります。
先月駿台全国模試がありましたが、大問1の下線部和訳問題に、次のような文が出題されました。
So overcome is he with sympathy for such suffering, and ………
受験した方々はここの「倒置」に気が付くことができたでしょうか?
本来なら、
He is so overcome with sympathy for such suffering, and ………
となるはずですが、強調のために補語部分(ここでは受動態になっている)が先頭に来て、その結果、he is が is he と倒置されています。
たいていの受験生は、「倒置」について勉強をするにはします。しかし試験本番でこのように長文などに紛れて出題された場合、気付ける人と気付けない人に分かれます。
気付ける人は、「倒置」の構文が自分の中に「使えるモノ」としてしっかり「身に付いて」いる人です。
「セレクトプラス英語構文76」では「倒置」の単元の基本例文の1つに:
Great was our delight when we won the game.
(その試合に勝ったとき、私たちの喜びは大きかった)
とあります。
普通なら、
Our delight was great………
となるべきところ、補語 great が先頭に出たため、主語と動詞の語順が逆になったのです。
簡単な文ですね!覚えやすいですね!
こういう例文を覚えて自分の中に蓄えておくことで、先に挙げた駿台模試の問題のように、主語と動詞の語順が不自然で分かりにくい文に出会ったときに、「ん?倒置かな?倒置だな!」と見破ることができるのです。
このように、構文暗記によって、大学受験生は英文法を理解するだけで終わらせることなく、自分の中にストックしておいて必要な時に取り出して、得点へと結びつけることができるようになります。英語構文の暗記は、非常に効果的な英語の勉強法です。
繰り返しますが、英語は理解しただけではダメです。「身に付ける」作業が必要です。例文を丸暗記することで文法知識をアウトプットできるようにして、解答力を大幅にアップさせましょう!

「セレクトプラス英語構文76」がオススメ!

では構文暗記にどの参考書を使うかですが、上記に述べた文英堂の「セレクトプラス英語構文76」がおすすめです。
「セレクトプラス英語構文76」のおすすめすポイントは:
頻出重要構文が網羅されている
暗記すべき構文は、厳選された「76項目・160基本例文」と多くないので取り組みやすい
例文が短く、使われている語句が平易なので、暗記しやすい
構文の解説が丁寧で、英語が苦手でも分かりやすい
160の「基本例文」の他、類似・発展事項を含んだ66の「類例」もあるので、暗記の幅を広げられる
慣用表現(熟語)などは、基本例文に収録されているもの以外にも包括的にリストアップされているので、まとめて暗記することができる
(例:「前置詞 + oneself 」の項目では、基本例文に使われている for oneself の他に、by oneself, in oneself, beside oneself なども掲載されている。またそれに関連して動詞と組み合わせた、behave oneself, devote oneself, enjoy oneself, amuse oneself,help oneself to 〜, kill oneself, pride oneself on〜, say to oneself, talk to oneself, come to oneself,seat oneself と網羅して掲載しているので、合わせて暗記することが可能。)
見開きで1項目になっているので見やすい。(左ページに基本例文・類例とその解説、右ページに練習問題がある。左ページで理解&暗記をし、右ページの練習問題で確認をすることができる。)

「セレクトプラス英語構文76をいつ使う?

「セレクトプラス英語構文76」は理想的には高1~2年の間に完了しておくのがオススメです。構文を暗記しておくことで文法力が堅固になり、高2~3年で英文解釈や長文読解に取り組む際に威力を発揮します。
高1で学校の文法の授業に合わせて進めていくのもよいし、学校で文法の学習が一通り終わった段階(例えば高1の春休み)で取り組み始めるのもよいです。
受験勉強の取り組みに出遅れてしまった人は、受験勉強のスタートと同時に英文法の復習を兼ねて「セレクトプラス英語構文76」に取り組むことをおすすめします。

「セレクトプラス英語構文76」の使い方は?

1.左ページで構文を理解
2.右ページの演習問題で理解を確認
3.「基本例文」+「類例」を音読してひたすら暗記
上記の順で取り組むのが良いと思います。
全部で76項目あるので、1日1項目学習すると、3ヵ月ほどで完了します。受験勉強のスタートが遅れてしまった人は、1日2項目ずつ進めるなど、スピードアップさせてください。
音声CDを文英堂ホームページから無料でダウンロードすることもできます。個別に文英堂に連絡をすればCD購入も可能です。また、文英堂のシグマプレーヤーという無料音声アプリを使えば、スマホに音声をダウンロードすることもできます。音声付きのほうが学習しやすい人は、利用するとよいでしょう。
なお、文英堂「セレクトプラス英語構文76」は、同社の「セレクト70英語構文」の後継本として、昨年バージョンアップして登場したものです。「セレクト70」に比べて、項目が6つ増え、内容が濃くなりました。また右ページの練習問題に対する別冊解答もページが2倍に増量し、解説がより詳しくなっています。
そのように嬉しい面もあるのですが、唯一残念なのは、以前の「セレクト70」には別冊の「暗唱文例集」が付いていたのですが、「セレクトプラス76」には付いていないことです。(学校採用の場合のみ付いています)
ですので、通学電車の中などのすき間時間で例文暗記をしたい場合は、自分でルーズリーフなどに暗唱文を書き写して持ち歩くとよいと思います。

英語構文暗記まとめ

英語構文暗記という勉強法は、長文読解、英文和訳、英作文、文法問題等の対策に絶大な効果を発揮します。暗記にはそれなりの労力と時間が必要ですが、その価値は充分にあります。
構文集はいろいろ市販されていますが、「セレクトプラス英語構文76」は例文数が厳選されて多すぎない(「基本例文」+「類例」=226文)ので、途中で挫折せず取り組めるはずです。各例文が短く語彙が平易なので、暗記しやすいのも魅力です。
構文暗記を英語の勉強法に取り入れて、大学受験の得点力をアップさせましょう!
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