Z会中学生向けコースには、タブレットで学習する「タブレットコース」と、紙教材で学習する「テキストコース」があります。タブレットコースは2021年度に大きく変わりました。公式サイトだけではよく分からなかったので、Z会さんに電話で細かく教えて頂きました。この記事では、Z会中学生タブレットコースの特徴や、スマイルゼミ・進研ゼミと比較した際の違いなどについて、最新情報を踏まえて口コミしますね。
オープンカリキュラム
中1~3年全単元が学び放題!
スマイルゼミや進研ゼミと比較する上で最も注目したいのは、Z会中学生タブレットコースは「オープンカリキュラム」ということ!つまりZ会では、中学生がいつ入会しようとも、自分の学年に関係なく、中1~中3の3年分の全学習内容が、学び放題なのです!
進研ゼミのタブレット学習では、基本的に、中1の時は中1内容から、中2の時には中2内容から、カリキュラムに沿って決まった単元が配信されます。学年の途中で入会したら、基本的に入会前の内容は学習できないし、自分より下の学年や上の学年内容について、学習することもできません。一方、スマイルゼミは最近システムが変わり、中1~現学年内容が学習可能になりましたが、それでも自分より上の学年については、学習することはできません。(スマイルゼミ特進クラスは、中1~現学年の1つ上の学年内容まで学習可能)
しかしZ会タブレットコースなら、中学生が、自分の必要に合わせて、中1~3年の全学習範囲から、取り組む単元を自由に選ぶことができます。例えば、苦手科目については、前の学期や前の学年の単元に戻って学習し直したり、得意科目はどんどん先に進んで強化したりなど、融通が利きます。
これによって、夏休みに思い切った戻り学習をして苦手を克服したり、先取り学習で早くから高校受験に備えるなんてことも、可能になります。
しかも追加料金はゼロ!同一料金で、今学校でやっていることも、そうでないことも、全て学習できてしまうのが、スマイルゼミや進研ゼミと比較した際の、Z会中学生タブレットコースの最大の強みだと思います。
なお、もちろん標準的な進度や順番で取り組むのもOKです。タブレットには「おすすめカリキュラム」が用意されています。それを利用すれば、「何をすればよいか分からない」と迷う心配もありません。
難易度急上昇の英語もZ会なら安心!
2021年度は、学習指導要領の改訂による、中学英語の大変革の年でした。今まで高校範囲であった仮定法、現在完了進行形、原形不定詞などが中学に移行したのです。
これによって、中学英語の教科書は大きく変わりました。出版社にもよりますが、例えば今まで中2でやっていた will や be going to を中1で、中3でやっていた現在完了形を中2でやるなど、各学年の学習文法事項が増えました。
また厄介なのは、小学英語で出てきた英単語が既習事項として扱われていること。例年ならばじっくり時間をかけた重要単語が、「もう知ってるよね?」ていう具合に中1教科書にしれ~っと出てきます。
英文法も英単語もぐんと増え、2021年度以来、どの学年の中学生も実に苦労しています!
そんな気の毒な中学生にとって、Z会中学生タブレットコースがオープンカリキュラムであることはメリット大です。学校ではゆっくり教えてもらえなかった単元、理解が曖昧になっている単元、つまずいている単元を選んで、イチから学習することができるからです。
3学年分のどの単元でも1台のタブレットで学べるというのは、スマイルゼミや進研ゼミと比較した際の、Z会中学生タブレットコースの強みです!
添削+AIでステップアップ
次に、Z会中学生タブレットコースの取り組み方について口コミしますね。学習する単元は自分で選ぶこともできるし、標準的な「おすすめカリキュラム」で取り組むこともできます。
学習の流れ
- ステップ1要点学習
初めて習う事柄について、タブレット上で映像授業を視聴します。
映像授業は、イラストつきの分かりやすい解説や、Z会講師陣による講義で進められていきます。
イラストや図表つきの分かりやすい解説なので、初めて習うこともスムーズにインプットできます。また、難しいところや躓きやすいところをZ会講師陣が丁寧に教えてくれるので、重要ポイントをしっかり押さえることができます。 - ステップ2演習問題
学習した事柄について、タブレット上で問題を解き、確認していきます。もちろん即座に自動採点されます。
問題は、基礎から応用まで含みます。また、Z会らしい論理的思考力を要する良問や、高校入試の新傾向を取り入れた問題まで、多岐にわたります。
- ステップ3添削課題
学習した事柄について、添削課題にチャレンジします。添削課題は、思考力・記述力を要するハイレベルな問題。記述問題であっても、タブレットに書き込んで解答します。オンラインで提出します。
提出後、プロ添削者による細かい添削やアドバイスがたっぷり書き込まれた答案が、通常3日後にオンラインで返却されます。
添削課題は、答案が返却される前に「解答・解説」を読んで自分で復習することができます。また、答案返却後に添削やアドバイスを見て、再度復習できます。つまり1回の課題で2度復習できるので、重要ポイントの定着につながります。
- ステップ4AIによるチェック&苦手解消
各教科の学習は、基本的に1単元につき8コマで構成されています。1~7コマの演習問題の出来栄えから、AIが一人ひとりについて、到達度を算出します。そして8コマ目に、各人に最適な復習問題や補充問題を出題してくれます。これが、すばやい苦手克服へとつながります。
- ステップ5完全習得
AIが、時間をかけるべき単元から優先的に取り組めるよう、進め方を提案してくれます。効率よい学びが、完全習得に結びついていきます。
※英語は、要点学習の前に、リスニング&スピーキング練習があります。
貴重な添削は複数提出OK!
Z会通信教育は、昔から添削がついていました。「Z会=添削」というイメージを持つ方も多いことでしょう。
通信教育を選ぶ際、添削の有無を重要視しないご家庭もあるかと思います。私は個人的には、添削はとても重要だと思っています。
というのも、高校入試では、国語の作文や英語の自由英作文など、記述力・表現力を問われる問題があるからです。ですから中学生は、普段から自分の言葉で書く練習をすることが大切です。しかしいくら練習をしたとしても、プロにチェックしてもらわないと、意味がありません。記述問題は、正解かどうかを自分では判断できない場合があるからです。
そこでZ会の添削が役立ちます!Z会中学生タブレットコースなら、自分が記述したものについてきめ細やかな添削を受けることができます。どこがどうして間違っているのか、どうすればさらに良くなるのかなどのアドバイスを受けて、力を伸ばしていくことができます。
しかもオンラインの強みを活かして、わずか3日で返却されるのですから、使い勝手も良いです。
さらにすごいことがあります! Z会中学生タブレットコースでは、一度に複数の添削課題を提出することができます!これは、オープンカリキュラムであるZ会ならでは。たくさん学習に取り組んで、好きなだけ添削課題にチャレンジすることができるのです。そしてその分だけ多く、プロによる添削を受けることができます。これは画期的!
Z会に電話で問い合わせてみたところ、受講者の中には、多い場合で月に50回ほども添削課題を提出する生徒さんもいるのだそう。追加料金ゼロ円で、オープンカリキュラムなので勉強し放題で、しかも添削課題に取り組む度に毎回しっかりチェックしてもらえるというのは、すごいお得です♪
ちなみにスマイルゼミには添削指導はありません。また進研ゼミ中学1年・2年生向けには、いわゆる「赤ペン先生」による添削がありますが、月に1回ほど(年に9回)です。
Z会中学生タブレットコースなら、自分が取り組みたいだけ、いくらでも良問の添削課題にチャレンジでき、回数無制限で添削を受けられるというのは、Z会ならではのメリットの1つです。
AIによるサポート
2021年度からのZ会中学生タブレットコースでは、Z会の強みである添削指導に、さらにAIによるサポートがプラスされました。
学習を進める際、どういう点で間違えやすかったとか、どこが理解不十分でつまずいているのかとか、どこの演習が不十分なのかなど、細かく把握するのは、そう簡単なことではありません。
苦手を正確に分析するのは簡単でない例として、私は自分の学生時代のことを思い出します。問題集を解いていて、自信のないところに印をつけていると、結局一冊印だらけになって、どこから復習すればよいか分からなくなったことが度々ありました。
そんな無駄を省いてくれるのがAIです。AIは生徒1人ひとりの学習履歴に応じて、何を優先して復習すればよいのか、何を強化すればさらに伸びるのかを判断してくれます。そして各人にぴったり合った演習問題を出題して、各単元のマスターへと導いてくれるよう設計されています。
ちなみに進研ゼミのタブレット学習にもAIが取り入れられています。スマイルゼミはまだのよう。AIを駆使して学力向上に役立てられるというのは、オンライン通信教育ならではのメリットですね。
英語が充実
次は、私の専門分野である英語についての口コミです。Z会中学生タブレットコースは英語学習についても、他の通信教育と比較した際の強みが色々あります!
2つの講座から選べる
Z会中学生タブレットコースでは、英語学習については、通常の英語(本科英語)または「アステリア(Asteria)」のうちのどちらか1つを選択して、取り組みます。
アステリア (Asteria) とは、中学の授業や高校受験に狙いをおかずに、ハイレベルな英語を学ぶというもの。高校レベルの学習をしたい人などに向いています。
帰国子女の場合など、中学英語の学習が不要な中学生もいることでしょう。そういう中学生のために、ハイレベルなアステリアという選択肢も用意されているのがいいですね。
英語4技能を伸ばせる
通常の英語(本科英語)を選んでも、アステリアを選んでも、英語4技能を伸ばすという点は変わりません。4技能とは、「聞く」「話す」「読む」「書く」という4つの英語技能のこと。
東京都では、現在の中学2年生から、高校入試でのスピーキングテスト導入が決定されています。今後、高校入試で「聞く」「話す」が重要視される流れは、全国的に強まっていくことでしょう。大学入試でも、「聞く」「話す」能力を含めた英語力を測るため、民間の英語検定試験導入が検討され続けていますね。これからの中学生は、リスニングやスピーキング力も高めることが、英語学習に必須になっています。
その流れを受けて、Z会中学生タブレットコースでは、リスニング、スピーキングも、リーディング、ライティングに加えて、しっかり取り組める設計になっています。
自分に合ったレベルでスタート
リスニングの力を伸ばすには、普段から英語をたっぷり聞くことが大切です。聞くだけならわざわざ通信教育を利用しなくても、市販の教材を使ったり、英語の映画を見たりすればよいと思われるかもしれませんね。確かにそういう方法もあります。
けれども流れてくる英語が、自分の知らない単語や文法ばかりだったりすると、リスニング練習には役立たないことも。リスニング力を伸ばすには、自分のレベルにぴったり合った英文を聞くことが大切なのです。
しかし、自分のレベルに合った教材を探すのって、実は難しい!
ではZ会中学生タブレットコースではどうかというと、まず初めにレベルチェックテストが行われます。また外部英語検定の取得状況などの加味して、AIが開始レベルを設定してくれるんです。Z会さんに問い合わせたところ、AIが設定するレベルは9段階と細かく分かれ、上は英検準1級相当なのだそう。
AIがレベルを設定してくれることで、中学生は、自分にちょうどいい難易度でスタートできます。リスニングも、自分のレベルにあった英文に取り組めるので、効率よく学習できる仕組みになっています。
オンライン・スピーキングレッスン
Z会中学生通信教育の画期的なところは、追加料金なしで、オンライン・スピーキングレッスンがあることです。毎月1回、外国人講師と、25分間の英会話をします。
1対1の英会話を25分間続けるというのは、相当長い!良い練習になるし、25分間英語だけを話すことで、自信もついていくことでしょう。
ちなみに進研ゼミ・チャレンジイングリッシュでもオンライン・スピーキングレッスンを受けることができますが、有料オプションとなっています。スマイルゼミには、オンラインスピーキングレッスンはありません。追加料金0円で外国人講師と会話レッスンができる通信教育は、Z会のみです!
オンライン・スピーキングレッスンがあることは、他の通信教育と比較した際の、Z会の強みの1つです。
最後にZ会タブレットコースの受講システムについての口コミです。
1教科から受講OK
スマイルゼミでは9教科、進研ゼミは5教科(テスト対策を含むと9教科)のセット受講です。これって便利といえば便利ですが、人によっては、「いらない教科がある」ということも。
それと比較して、Z会中学生タブレットコースでは、特定の教科のみの受講もできます。例えば、苦手な数学は塾で教えてもらい、得意な英語はZ会タブレットコースで自分で取り組むとか。理科・社会はそもそも学校の授業だけで大丈夫なので、それ以外をZ会で取り組んで鍛えるとか。Z会中学生通信教育なら、自分の必要に合わせて受講教科を選べるメリットがあります。
1ヵ月から受講OK
Z会中学生タブレットコースには、最低受講期間の縛りがありません。1ヵ月だけの受講もOKです。
ちなみに進研ゼミ中学生講座は、最低2ヶ月の受講が必要です。
それと比較すると、Z会なら1ヵ月から受講できるのは便利です。Z会タブレットコースを受講するには、iPad を用意するか、または 専用タブレット(19,800円・税込)を購入する必要があります。もしすでに iPadをお持ちなら、初期費用0円で、1ヵ月の受講費だけでとりあえず始めることができますよ。
最難関高校を目指せる
Z会中学生向け通信教育には、タブレットコースの他に、紙教材を使うテキストコースがあると最初にお話ししました。Z会テキストコースには、「進学クラス」と「特進クラス」の2つがありあす。「進学クラス」は、国立・私立・公立上位校を目指す中学生向け、「特進クラス」は、最難関の国立・私立・公立高校を目指す中学生向けのクラスです。
一方、Z会タブレットコースには、「〇〇クラス」というものは存在しません。クラス分けはありませんが、どちらのレベルにも対応できるようにシステムが組まれているのだそうです。Z会さんにお尋ねしたところ、具体的には、タブレットコースの中3・8月には、特進クラス用の問題配信も始まるのだそう。
ちなみにスマイルゼミでは、「標準クラス」と「特進クラス」があります。2つはカリキュラムが異なり、配信される問題の量や難易度に違いがあります。受講料も異なります。スマイルゼミの場合は、どちらのクラスが良いかと悩まれる親御さんも多いことでしょう。
子供は親の予想を超えて、学力がぐんと伸びることが(伸び悩むことも)よくあります。Z会中学生タブレットコースなら、「〇〇クラス」と最初から型にはめないで、どう伸びても(伸びなくても)大丈夫な環境が用意されると言えるでしょう。
Z会中学生タブレットコースには、スマイルゼミや進研ゼミと比較してどういうメリットや特徴があるか、口コミさせて頂きました。更に詳しくは、資料請求で確認してくださいね。お得な情報誌なども、もらえます♪
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